10月19日付けの日経MJ紙、1面トップの「最近、発売から短期間で年間目標を達するようなヒット商品が目につく」という記事より。
例にあげてあったのは、キリンのアルコール0%ビール風味飲料「フリー」やビートルズのリマスターCDなど。
それらがヒットした解説のなかで「消費者は商品の選択基準にわかりやすさを求める傾向が強まっている」という言葉にピンときた。
その傾向は私も強く感じている。今日打ち合わせしたクライアント先でも、「お客さんに、“どうしてうちを選ばれたんですか?”と尋ねたら、ネットで検索したら一番上だったからっていうんですよ。内容がどうかというのはあまり見てないようです(笑)」という話が出てきたが、それも同じようなことか。
なんだか世の中、情報量が多すぎて、受け手はもはや処理しきれなくなっているのかもしれない。
「選ぶのが面倒だから、一番売れている商品を買っておけば間違いないだろう」とか、「誰かちゃんとした人が選曲してくれたコンピレーションCDなら耳になじみそう」とか「ベスト盤ならはずれの曲は入ってないだろう」。
そして、「知らない人から買うよりも、知っている人から買うほうが間違いないだろう」というのも同じ路線か。
そう考えると、ニュースレターなり、携帯メールなり、メルマガなどで関係作りに力を入れていくことが欠かせない時代といえるかもしれない。